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【メイキングインタビュー第三弾 -SNS・トークショー編-】

SNS運用、トークショー企画などに携わった、6名のプロモーション班班員にインタビューしました。
トークショー企画決定の経緯やエピソード、SNS運用の計画などについて振り返ります。

今回の卒業制作展では、SNSの告知やトークショーイベントの企画などはプロモーション班と呼ばれる班が一挙に担当していました。そもそも、トークショー企画とSNS運営が同じ班というのも少し不思議な感じがしますね。

「あくまで班を分ける上で便宜的に「プロモーション」と言っているだけで、実質的には「企画班」とか、そういう役回りだったのではないかと思います。
プロモーション班は毎年自由に企画を考えているようです。今年も、そもそも何をするか、というところから作業が始まりました。」
「でも、バッと出た感じはありましたね。トークショーをしたい、というのはかなり最初の段階から話に出ていましたし。」
「最終的には、今年はYouTubeライブを使った、配信形式のトークショーを開催しました。
もっとも、最初は色々やろうとしていたんです。クラウドファンディングや、マスコットのぬいぐるみ製作など……どれも案としては面白かったのですが、最終的にはトークショー企画に一本化しました。」

トークショーの企画はどのように考案しましたか?

「アイデア出し自体は班全員でみんなで行いました。ただ、最終的な企画書は何回もダメ出しをもらって……オファーもなかなかうまくいかず、たいへんでしたね。
配信について大学の総合企画部の方にご相談していたのですが、そのとき、誰にウケるかを考えるのではなくて、自分が面白いかどうかで作ったほうがいいというアドバイスをいただきました。」
第一弾「SNSでモノを知る新時代」
第二弾「明和電機ブランド大解体ショー」
第三弾「デザインは私たちを幸せにするのか?」

今回のトークショーは3本とも、テーマ設定が印象的です。

「この3本の中では、SNSの企画が最初に浮かびました。私自身、就活がうまくいかず、フリーランスで生きていくにはどうすればいいんだろうと考えていたときに、実際にフリーランスで活躍されている方にお話を伺ってみたいと思ったことがきっかけです。
トークショーはグラフィックデザイン学科の卒業生のZUMAさんと、ZUMAさんを学生の頃からよくご存知の佐賀一郎先生にお願いしました。」

「『ブランディング』をメインにした回のゲストは明和電機の土佐信道さんと、ヲノサトルさん、中村至男さんでした。意外なキャスティングだったようにも思うのですが。」

「先方は「世の中に色々あるブランディングの中で、どうして明和電機なんだろう、面白いと思って引き受けた」と言ってくださいました。ちょっと複雑でしたが笑」

「実際の配信では、明和電機ファンの方々がコメント欄にたくさんコメントをくださいました。トークショーの内容もたいへん興味深かったですし、グラフィックデザイン学科に普段から関心を持っている層以外の方の関心も呼び込めたのではないかと思います。」

こばかなさんとハヤカワ五味さんにお越しいただいた回のタイトルは、「デザインは私たちを幸せにするのか?」でした。印象的な問いかけです。

「要は幸せにしていないんじゃないか、ということなんですが笑
一見ダークなもの、というか、より問題提起に近い回もあったほうがいいと考えて提案しました。実際の配信では、最終的にお悩み相談室のようになっていましたね笑」

「トークショーの中では、グラフィックデザイン学科は社会に必要とされていないかもしれない、という話題も出ました。」

「この回は、外部展ならではのテーマ設定だったかもしれません。外部でやるからには、グラフィックデザイン学科という所属にコミットしすぎない、ということも重要なポイントだと思うので。」

今回はおそらく、グラフィックデザイン学科の卒制展史上初のYouTubeでのライブ配信となりましたが、実際やってみて、感触はいかがでしたか。

「大変でしたね笑 でも、結果的にはやってよかったと思います。前年度までのノウハウがないので、一から試行錯誤しないといけなかったことには苦労もありましたが、いい経験になりました。」

「毎回100人以上の視聴者の方が生で見てくださっていたようです。
オンライン配信のメリットも感じましたね。たとえば、実会場で手を挙げて質問をすることに抵抗のある人もいるはずなので、コメント欄があることは気軽で良かったと思います。こうした形でなければ、お悩み相談のようなこともできなかったかもしれません。」

一参加者としては、トークショーが始まったのを見て卒制展が始まったという感じがしました。

「プロモーション班的にはトークショーが終わったとき、卒制展が終わったと思いました笑」

トークショー風景




SNSの運用についても聞かせてください。

「SNSはInstagramTwitterを使用しました。本格的に動かし始めたのは秋ごろですかね。」
「設計や企画など色々考えていましたが、実現したのは一部ですね。」

今年は参加者個人個人にフォーカスするより、展示ができていく様子を追った投稿が目立ったように思います。

「そうですね。グッズや図録が素敵だから、そちらを取り上げたら面白そうだなと思ったんです。DMや図録を制作している工場の動画や写真をはじめ、舞台裏を見せられたらいいよね、という話をしていました。かなり弾丸スケジュールだったのですが笑」

お気に入りの投稿はありますか?

「工場の動画はやはり面白いですね。作っている過程でもテンションが上がりました。ワクワク感というか、Coming Soon感のいい演出になったのではないかと思います。」

投稿スクショ

「このインタビューもそういうものかもしれませんが、展覧会も図録もDMも、それを「作っているひとがいる」という事実を見せられたことは面白かったと思います。」

プロモーション班の仕事を通して、反省や感想、思い出はありますか?

「ピンバッジの製作を担当したのですが、発注などがかなりギリギリになってしまい、焦ったことは印象に残っていますね。ピンバッジの工場が中国にあって、春節でお休みなんて誰が考えると思いますか笑」

「プロモーション班というより展示全体についてですが……見たい人が必ずしも展示を見に来られない、という状況は例年なかったことですよね。ご来場お待ちしていますと言っているのにチケットがもう売り切れていたり。そういう点をどうやってリカバーしていくか、ということはよく考えました。」

「これまでだったら楽しい雰囲気をSNSに載せて、本番は会場で、というようなことができたけれど、今年はそうもいかなかったですね。SNSは告知するためのものとして使っていたけれど、方法を考え直す必要があると思います。配信などの新しい試みも含め、良くも悪くも今後のモデルケースになっていくような気がします。」

「たとえば、学内展、学外展ともに留学生の方もたくさんご来場いただいていましたよね。そういうことを思うと、告知ひとつにしても将来的にはバイリンガル、トリリンガルになっていくべきかもしれない。
トークショーが配信になったりして、展示空間に必ずしも囚われない形式が今後も定着していくのだとすれば、考えなくてはいけないことはたくさんありそうです。」

ピンバッジ
ポスター



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©多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業制作展2021